今年3月16日、惜しまれつつも定期運行を終了した人気列車の完全ガイド
近畿地方から北陸・東北地方を日本海に沿って結ぶ通称「日本海縦貫ライン」を走る寝台特急「日本海」と夜行急行「きたぐに」が2012年3月のダイヤ改正で不定期化され、日本海縦貫ラインを全線走破する定期列車は事実上消滅しました。
本書は「日本海」「きたぐに」の2列車をメインに、かつて日本海縦貫ラインを走った名列車たち(特急+一部急行列車)をアーカイブした一冊です。
「日本海」「きたぐに」の乗車ルポ、時代ごとの使用車両と編成、夜行列車全盛時代のダイヤ、過去〜現在までの代表的な優等列車のプロフィール、横見浩彦氏のエッセイなど、見応え、読み応えたっぷり。
ベテラン鉄道カメラマン・荒川好夫氏らによる未発表分を含む貴重な写真も多数収録し、資料性の高い内容です。
【本書の内容】
【第1部】 「日本海」「きたぐに」華やかりし時代
●写真集「日本海」「きたぐに」アンソロジー
…1970年代から定期廃止直前までの雄姿。
「日本海」アンソロジー…日本海縦貫ライン 20系初登場!
— Photography infomation
1968(昭和43)年10月、のちに「ヨン・サン・トオ」と呼ばれた 国鉄の大規模ダイヤ改正で新設された大阪〜青森間の夜行寝台特急「日本海」。投入された客車は当時「走るホテル」と言われた20系で、日本海縦貫線では初登場でした。
「日本海」アンソロジー…20系→14・24系時代の「日本海」
— Photography infomation
1975(昭和50)年3月、山陽新幹線 博多開業に伴う国鉄の大規模ダイヤ改正で「日本海」には14系客車が投入された。3段式寝台ながら寝台幅が520mmから700mmに拡大し、サービスが向上。その後、24系客車が投入され、24形3段式寝台から25形2段式寝台へと進化していく。
「きたぐに」アンソロジー…10系寝台+12系→14系寝台車+座席車に
— Photography infomation
1973(昭和48)年10月のダイヤ改正で、「きたぐに」の普通車がそれまでの雑型客車から12系客車に置き換えられた。これは72年11月に発生した北陸トンネルでの「きたぐに」の火災事故を受けての処置。その後80年代に入り、寝台車・座席車とも14系の編成となり、サービスが向上した。
「きたぐに」アンソロジー…583系最後の定期列車となった「きたぐに」
— Photography infomation
1985(昭和60)年3月のダイヤ改正から「きたぐに」には583系電車が充当され、スピードアップ。この時にA寝台車サロネ581が登場し、グリーン車と座席車、A・B寝台車の12両編成となる(翌86年から10両編成)。
そして2012(平成24)年、定期運転が終了となる。
●お疲れ様!「日本海」「きたぐに」
…最終日の駅の様子、出発の模様をレポート。
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●「日本海」「きたぐに」乗車ルポ
…定期列車廃止直前の乗車紀行。元国鉄運転士・にわあつし氏による「日本海」添乗ルポ。
●「日本海」「きたぐに」のあゆみ
…時代ごとの貴重な写真や、車両と編成表、時刻表などの資料とともに、2列車の変遷を松尾よしたか氏が解説。
●横見浩彦「ワイド周遊券時代の日本海縦貫線」
…人気鉄道紀行作家によるエッセイ。
●「日本海」「きたぐに」運転回想録
…夜行列車全盛期を支えた元運転士へのインタビューと、元車掌による回想録
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【第2部】 日本海縦貫ラインの名優たち
●写真集「大阪〜青森間で活躍した名列車をしのぶ」
…昭和中期〜現在までの上野〜東北・北海道・北陸方面の全特急列車および一部急行列車、
大阪〜東北・北海道・北陸方面の全特急列車および一部急行列車の写真を収録。
「白鳥」「雷鳥」「はくたか」「つるぎ」「いなほ」「出羽」「しらさぎ」「鳥海」
「北陸」「立山」「越前」「ゆのくに」「天の川」ほか。
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●日本海縦貫ライン 優等列車のあゆみとプロフィール
…日本海縦貫ラインの優等列車の変遷と、代表的な特急・急行列車のプロフィールを紹介。 解説・松尾よしたか/結解喜幸
●サンロクトウの日本海縦貫ラインの時刻表
●日本海縦貫ライン きっぷコレクション 。
●資料…日本海縦貫ラインで運行された優等列車リスト
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