PDFは社会に広く認知されるようになったが、果たしてその能力を使い切っているだろうか。初期には電子的な紙として開発されたPDFだが、この10数年の間に着実に進化を遂げた。PDFとは印刷や電子ドキュメントの標準規格を形成する具体的なファイル形式であり、ビジネスやクリエイティブワークのコラボレーションを容易に実行する道具であり、用途に応じた方法や階層でセキュリティを施す入れ物でもある。これほど多様で高機能なドキュメントは他には存在しないだろう。
そして、こうしたPDFの能力を確実に活用するにはAdobe Acrobatが欠かせない。直感的な操作で誰もが使えるアプリケーションソフトの存在もまた、業務を効率化する上で重要な案件となる。オンラインによる情報のやり取りはビジネスシーンでは当たり前であり、大容量のファイルでも問題ない環境が整っている。
PDFをただの電子的な紙としか捉えられないならば、ビジネスにおいて大きな損失を発生させていると言っても過言ではない。広告・出版・印刷・ビジネスすべておいて飛躍的に業務改革を行なえる方法は、本書で解説しているように、こんなにも簡単に手に入るのだから。